InnoPM開発日誌

株式会社電縁が提供するプロジェクト・工数管理InnoPMについて

工数管理の掟 ~よくある工数把握の間違い~

こんにちは。
達人ブログです。

本日は、工数管理の掟と題して、良くある工数把握の間違いについてご紹介していきます。

一言で工数管理と言っても、多様な価値観があると思いますので、事例も紹介しながら一つの考え方を紹介していきたいと思います。

工数の把握について

一般的に、社長であれば全従業員の工数を把握できていると思われがちですが、端的に申し上げてその答えはNoです。

従業員が3人程度なら把握できるかもしれませんが、事業拡大によって従業員が10人程度を超えると、誰がどのプロジェクトに関わっていて、それぞれのプロジェクトに何時間使っているのか、また、打ち合わせが多すぎて非効率になっていないか、などを把握するのは不可能に近くなります。

管理ツールを全く使わなかった場合においては、把握できるのは3人まで、つまり、4人以上になると把握するのは困難と言えるでしょう。

なぜ把握していなくても大丈夫なのか

プロジェクトごとの工数や利益をしっかりと把握できていないのに、存続している会社もたくさんあります。

なぜ管理できていないのに赤字にならないのでしょうか。

例えば、従業員10人の会社が、3つのプロジェクトを同時に進めているとしましょう。

わかりやすくするために、従業員1人あたりの給与を50万円、給与以外の経費はゼロとすると、1ヶ月のトータルコストは500万円です。

つまり、会社の売上が月ベースで500万円以上あれば黒字になるということです。
この場合、それぞれのプロジェクトの収支は見ておらず、3つのプロジェクトの売上合計が500万円以上であればOK、500万円以下ならNG、というような管理をしているケースが多いです。

赤字ではないため、プロジェクトごとの工数を管理するモチベーションが湧かないかもしれません。

しかし、しっかりと工数管理をし、生産性を高めることで、もっと収益性が上がっていくというのもよくあるケースと言えましょう。

工数管理を行うことの重要性を再度、見つめ直してみてはいかがでしょうか。


本日は以上です。
また次回に!