工数管理のメリット ~採算管理のための工数管理~
こんにちは。達人ブログです。
本日は工数管理を行うことのメリットをご紹介します。
採算管理
事業をやる以上は利益を出さなければいけません。
また、その利益を上げるためには、企業は事業の集合体であるわけですから、それぞれの事業での収支を把握する必要があります。
実は、多くの会社では、会社全体の利益は把握できていたとしても、プロジェクトごとの利益を把握できていません。
1年に1回必ず決算処理をする必要があるので、会社全体の利益というのは把握しやすいのですが、プロジェクトごとの利益は把握することができません。
なぜならば、一般的な決算処理では、最も大きな経費である人件費をプロジェクトごとに算出していないからです。
企業として、事業部やプロジェクトごとに売上や利益の管理を落とし込んでいないケースも見受けられますが、企業体質を強化するためには、こうした管理が必須であると言えましょう。
採算管理のための工数管理
利益の算出に必要なのは、「売上」と「コスト」です。
「売上」というのは簡単です。お客様から頂いているお金を足せば良いだけです。
しかし「コスト」の算出は意外と難しいのです。前述のように、Bさんのプロジェクトごとの投下時間比率が1:1:1なのか、1:2:3なのかでは、プロジェクトごとのコストは大きく違ってきます。
コストを正確に把握できなければ、プロジェクトに利益が出ているのかどうか把握することができません。
つまり工数管理を行うことの一番のメリットは、プロジェクトごとの収支が分かるようになることです。
Aプロジェクトが黒字で、Bプロジェクトが赤字、と分かるようになります。
「工数管理」は会社・事業・部署・プロジェクトといった単位で利益を算出するために必要であり、「工数管理」をすれば、プロジェクトだけではなく、事業セグメントや部署ごとの利益の把握も可能になります。
また、プロジェクトごとの利益が見える化されると、従業員にも生産性を高めようという意識が芽生えるというメリットもあります。
本日は工数管理のメリットについてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
工数管理と一言で聞いても、なかなかその本質の部分やメリットについて理解を得られないこともあるので、徐々に知識を身につけていくと良いと思います。
既に工数管理に取り組んでいるという方も、これから工数管理に取り組み始めるという方も、改めて日々の業務のやり方や、コスト計算等を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
また次回に!!
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