工数管理によく見られる傾向と、その見直しポイント
こんにちは。
達人ブログです。
本日は工数管理によく見られる傾向について解説していきます。
工数とは簡単に言えば、ある課題(作業)を終わらせるのにかかる「作業時間」のことです。
その工数の予算と実績を管理するのが、工数管理ということになります。
最終的なゴールとしては、工数管理を行うことで経営の改善を図ることです。
そのためには日々の工数入力と、定期的な分析が必要となってきます。
そんな中で、工数管理を行う上でよく見られる傾向と見直しポイントをご紹介しますので、参考にして頂ければと思います。
主に3点あります。
1点目は「工数管理ツールにお金をかける必要はない」という考え方です。
社員が多くなるに従って、工数管理の手間は急激に増加していき、お金はかかっていないように見えても、目に見えない管理コストが発生しています。
結果的に、工数管理に特化したツールを導入する方が低コストになることもあります。
2点目は、「工数管理は稼働の実績を積み重ねるだけで良い」という考え方です。
稼働の管理で重要なのは、計画と実績の分析です。稼働の実績データだけを記録しても、そのデータからは改善すべき点が見えてきません。
プロジェクトや製品開発では、しっかりとした工数計画を策定し、その計画と実績が乖離していないかを日々分析する必要があります。
工数管理の計画を策定し、その計画と実績を分析することは、組織の成長には不可欠です。
3点目は、「工数管理データは内部情報なので、管理職以外はデータを見ることができない」という考え方です。
工数管理データを社員に見せることで、多くの社員は自分自身の問題点や、自らが関わるプロジェクトの問題点を考えようとする姿勢が生まれます。
社員が多くなるに従って、管理職が全てを把握し、的確な指示を出すことは難しくなります。
どのような業種であっても、現場の社員が自ら考える能力を持たなければ、組織は成長しません。
工数管理データを全社員に公開することは、組織の成長にとって欠かせないことだと言えるでしょう。
以上の3点の考え方と、見直すべきポイントをご紹介しました。
工数管理を行っている組織も、これから行おうとしている組織も、一方向からの視点だけではなく、多角的な視点で物事を考えると、もっと良い管理・分析ができるかもしれません。
本日は以上です。
また次回に。
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