ゆとり世代は批判されるべきなのか!?
こんにちは。
達人ブログです。
本日は、新社会人や若手社会人になるであろう20代前半くらいのいわゆる「ゆとり世代」にスポットを当ててみたいと思います。
社会に出てみて、自身が考えていた仕事とのギャップに悩まされている若者も少なくないでしょう。
上司からの激励が、本人にとっては「意味がわからない」ことだったり、重荷になっていることもあるかもしれません。
とある話では営業職の新入社員が、上司から「同期に負けないように頑張りなさい」と言われたことに対して、「意味がわかりません」と返事をしたそうです。
本当にあった話なのかと耳を疑ってしまいたくなりますが、確かに運動会の短距離走ではみんなで並んでゴールとか、みんなが一等賞というような教育を受けてきたゆとり世代の社員にとっては、「同期に負けない」というのは「意味がわからない」ことなのかもしれません。
どちらの価値観が正しいとか間違っているという議論をここでするつもりはありません。
いずれにしてもここで言いたいのは、このように上司からの激励に対して「意味がわからない」というようなことを言ってしまう新入社員も中にはいるということです。
確かに会社に入ればルールがあり、ある程度社内の風習もあるでしょう。
「同期に負けないように頑張りなさい」と言われれば、確かにその通りだから頑張ろうと思う人が多いかもしれませんが、中にはこの新人のように「意味がわからない」と思ってしまう人もいるのです。
しかし、この新人が批判されるべきだとは思いません。
なぜならば、いわゆる「ゆとり教育」と呼ばれる教育を受け、競争するということに違和感を覚えるような人生をこれまで送ってきたのだから仕方がないと言わざるを得ないでしょう。
新人とは言え、20年前後の人生を生きてきているわけですから、ある程度本人の中にも確立された価値観もあることだと思います。
こうしたゆとり社員がダメだと言うのであれば、本来批判されるべきは、当時の学習指導要領を作成した文部科学省や法案を通した役人、あるいは、運動会で全員が一等賞などいった文化を押しつけた大人世代の人間ではないでしょうか。
ゆとり世代は大人が決めたルールに従って、そのレールを一生懸命生きてきたのです。
それを大人になってから直せと言われても、相当な時間がかかるか、あるいは人によっては無理なこともあるのではないでしょうか。
ですから、今回紹介したような新人が会社に入ってきたとしても、長い目で会社のルールや風習、仕事を頑張る事の大切さを教え込むことが重要だと感じます。
それでもできないことはきっぱりとあきらめて、その新人なりに頑張ってもらうしかないでしょう。
勤務態度が悪いとか、仕事を覚えようとしないというのならば論外ですが、一生懸命働いているのであれば価値観を押しつけるのが正しいとは思いません。
改めて社会にはいろんな人間がいるのだということを心に留めて、ゆとり世代ではない社会人や大人はふるまっていくことが重要なのではないでしょうか。
以上です。
ではまた次回に。