InnoPM開発日誌

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森元首相の発言は、本当に失言だったのか!?

こんにちは!

今回は視点を双方の立場から見たものに移して、われわれ視聴者(読者)の側から見た森元首相の発言と、メディア側の視点に立ったものとを対比して検証していきたいと思います。

まず、簡単に今回の騒動をおさらいすると、ご存知の方も多いと思いますが、ソチオリンピックショートプログラムで果敢にトリプルアクセル等に挑戦した浅田真央選手がジャンプでミスを犯すと、森元首相は「あの子、大事な時には必ず転ぶんですよね」という趣旨の発言をしました。

確かにこの部分だけ聞いていれば、とても国を代表するような人が発言する言葉ではないと感じる人も多いでしょう。

もちろん、メディアの前ではなく、個人的にプライベートな場で発言しているだけだったら、まだそれほど大きな問題にはならなかったと思います。

一応、日本は言論の自由が保障されているので一大事にはならなかったでしょう。しかしながら、メディアという場での発言によって、事態が大きなものになってしまいました。

こういった発言だけを聞いていると、浅田選手に対する敬意が欠けているように思いますし、頂けない発言だったと捉える人も少なくないでしょう。

しかし、よく発言の内容を見てみると、そこには続きがありました。

浅田選手が団体戦に出場したことに関して言及していて、(団体戦は開会式後の2日目と3日目)にあったため、そこに浅田選手を出場させるべきではなかったという趣旨の発言をしており、全体的には浅田選手を擁護するような内容でした。

確かに個人で優勝したアデリナ・ソトニコワ選手(ロシア)や銀メダルのキム・ヨナ選手(韓国)は団体戦には出場せず、ぎりぎりまで調整をして、本番の個人戦に臨んできました。

そういった点で、浅田選手は開会式前からソチに入らなければならず、団体戦が終わった後も日程が空くなどして、調整が難しかったのではないかと思います。

こうした状況を踏まえての森元首相の発言があり、その発言がここまで大きな問題に発展したのは、メディアの側にも責任があるように感じます。

それは、「あの子、大事な時には必ず転ぶんですよね」という部分だけにクローズアップしすぎたような報道をしたからです。

全体の流れを踏まえて、団体戦には出場させるべきではなかったというようなことも同じように報道していれば、「転ぶ」発言も多少理解されたのではないかと思います。

そういった意味では、今回の騒動は森氏も軽率だったと言えますが、メディアの報道の在り方を再考すべきではないかと思われる件だったように感じます。

いずれにしても、メディアに対しての発言には注意してもらった方が良いですね。